恋人がすでにいる、もしくはこれから恋人を作ろうとしている男性の方。
恋人を作ることでお金がどれくらい必要か考えたことはありますか?おそらく、きちんと計算したことがある人は少ないのではないでしょうか?
しかし、長期的なお付き合いを続けていくためにも、恋人がいることで年間どれくらいのお金がかかるのかということは把握しておいたほうがいいかもしれません。
今回のテーマはずばり「恋人の維持費」。これについて考察していきたいと思います。
マイナビフレッシャーズが2015年に行ったアンケートによると社会人男性が一回のデートで使う、デート代の平均はなんと8,233円。結構な金額ですね。
やはり男性の方が女性よりも高額の費用を負担するという風潮があるようです。
ただここで注意してほしいのが、あくまでこれは普段のデートでかかるのがこの金額ということです。
これとは別に、恋人の誕生日や、クリスマス、ホワイトデーなどイベントが入るとさらに金額がかかってしまうのです。
ちなみに、社会人男性の恋人への誕生日プレゼントの平均購入金額ですが、なんと19,600円。クリスマスプレゼントは22,902円。そしてホワイトデーのお返しはバレンタインデーの相場が3,000円台なので、倍返しと考えて6,000円程度。(日経新聞調べ)
つまり、年間3回のプレゼントだけで約45,000円の支出が必要になってくるのです。
これに加えて、記念日のプレゼントや旅行など突発的な支出が増えていくことになります。
先ほど一回のデートでおよそ8000円の支出があると説明しましたが、そもそも、カップルの平均的なデートの頻度はどれくらいなのでしょう。
女性向けファッション誌「Domani」2015年3月号調べでは、独身女性のデート頻度は週に2.8回という調査結果が明らかになっています。年間を52週間と考えると、一年間で実に145回デートしているという計算になりますね。
ここまでで年間にかかる費用を求めるために必要な情報が出そろいましたので、一度整理します。
一回のデートでかかる費用:約8,000円
年間のデート回数:145回
8,000円×145回=1,160,000円(年間)
誕生日・クリスマス・ホワイトデーでかかる費用:45,000円
※ 旅行や記念日などの費用はオプション的な要素が強く、旅行に行かない、記念日も気にしないカップルもいるので今回は除外
これらを合算するとなんと年間におよそ約120万円もの費用が必要ということがわかりました。1ヶ月あたり約10万円。結構な金額ですね。
もちろん、今回のデータはあくまで社会人男性を対象にしたものです。まだ収入の少ない20代カップルの場合は金額が少ないと考えてもかなり高額になることがわかりました。
それではここで気になるのが恋人とデートを問題なく行うために必要な年収です。
一体どれくらいの年収があれば無理なく恋人関係を維持できるのでしょう。
一人暮らしの家計の考え方として「65:20:15」というものがあります。
これは全支出をざっくりと分けて、生活費65%、趣味や交際にかける費用を20%、貯蓄に15%の割合で配分するのが望ましいというもの。
プレゼントを除いたデート費用は「趣味や交際にかける費用」と考えられます。プレゼント代や旅行代は貯蓄から出すというケースも多いでしょう。
ここから計算すると恋人を維持するために必要な年収は手取りベースで考えても580万円。年収で考えると700万円以上必要ということになります。
正社員の平均年収が400万円と呼ばれる今のご時世、恋人を維持することができるのは一握りの比較的年収の高い人だけという残酷な結果が出てしまいました。
しかし、実際のカップルを見てみるとそこまで費用をかけなくても良好な関係を築けている人はたくさんいますので、心配ありません。次にお金をかけずに、恋人と良好な関係を築ける法則をご紹介します。
ポイントは回数と費用を見直すこと。これがかなり有効です。
経済学の法則で、効果費用逓減の法則というものがあります。
ここではデート費用ですが、あるものに対して一定以上の費用をかけると途中までは満足度も比例していくが、あるポイントを境に満足度が費用をかけた割に上がらないという法則です。
雑な例になりますが、今までデートに4,000円をかけていた人が8,000円かけるようにしたら彼女の満足度が2倍にアップしたが、8,000円を16,000円に挙げてもそこまで満足度は上がらないということです。
つまり、たくさん費用をかければかけるほど、効果が期待できるというわけではないということです。
次に、心理学の法則でザイオンス効果というものがあります。これは月に一回1時間会う時間を作るより、週に一回10分間合うようにしたほうが親密度はアップするという人間関係における法則です。
これらの法則から、恋人の維持費をセーブするために2通りの作戦が考えられます。
まず、会う頻度を週に2~3回から1回に下げて、その代わりデート費用を10,000円にする作戦。そしてもう一つは会う頻度を上げ、短時間のデートを回数多く行う作戦です。
前者は年間デート回数を52回に減らすことによってかなり費用が安くなります。後者はデート時間を短くすることで費用を抑える方法です。
BEFORE
1回8000円のデートを週2、3回 年間116万円
年間のプレゼント費用:45,000円
恋人の年間維持費:約120万円
AFTER
1回1万円のデートを週1回 年間52万円
年間のプレゼント費用 45,000円
恋人の年間維持費は約56万円
これでデートにかかる費用を年間64万円節約できることになります。
ただ、急にデートの回数が減って、恋人から手を抜いたと思われるのもまずいので、毎月の2人の記念日に5000円くらいのブーケを贈るのはいかがでしょうか?女性には、毎月記念日に花を贈ってくれる彼として認識されますし、おすすめです。
毎月の恋人に贈るお花代を恋人の年間維持費に加算してみます。
BEFORE
1回8000円のデートを週2、3回 年間116万円
年間のプレゼント費用:45,000円
恋人の年間維持費:約120万円
AFTER
1回1万円のデートを週1回 年間52万円
年間のプレゼント費用 45,000円
月1回、恋人に花を贈る 年間6万円(5000円×12ヶ月)
恋人の年間維持費は約62万円
これでトータルで年間58万の節約。恋人の年間維持費を約50%削減できることになります。
デートの回数を減らし、1回のデートのクオリティーを上げる。そして毎月、恋人に花を贈るようにする。惰性でデートを続けるのではなく、お付き合いにメリハリをつけるようにすることで、デートにかかる費用は押さえながらも女性の満足度をキープし、良好な関係を築くことは十分可能です。
前半の恋人の維持費ではかなりの費用が掛かるということが判明しましたが、これはあくまで目安にすぎません。長引く不況の中でこれだけのデート費用をねん出できる人の方が少なくなりつつあります。
大切なのは工夫。少ないお金の中でどうやって相手を満足させるかが重要なのです。今回紹介した二つの法則を使ってコスパ良く良好な恋人関係を維持してくださいね。ただあまり細かく拘り過ぎるとモテませんので、バランスよく進めることがポイントになります。