ニュージーランドでは結婚前に同棲するのは当たり前だと考えている人が多いです。
日本ではまだまだ保守的な年配の人などは、結婚前の男女が一緒に住むなんて、恥ずかしいと考える場合も多々ありますよね。
一方、ニュージーランドではかなり前から、一緒に住んだこともない男女が結婚するなんて危険なことであると思っている人が大半です。離婚する際には、財産は半分になってしまうので、お金を持っている人ほど、必ず、結婚前に同棲するのは当然と考えています。
日本のように、ニュージーランドでは同棲に関して「淫ら」と思われないのは、事実婚も認められているからとも言えます。ニュージーランドでは何年もカップルが一緒に住むと、結婚という形をとっていなくても、結婚と同等の権利が認められています。
事実婚でパートナー関係を解消する場合は、離婚じゃなくてセパレート(別離)になりますが、それでも法律婚の夫婦と同様に結婚後に築いた財産は折半となります。
また、事実婚であっても、子供ができた場合も結婚しているカップルとなんら変わりのない保護や手当を行政から受け取ることもできるので、事実婚が不利になることが一切ないのです。
それから、パートナーがいながら不倫や浮気をすることに関しても日本のように不貞を働いたと社会から抹殺されることはほぼないと言えます。だんなさんが不倫をしたとしても慰謝料なんて発生しません。残念ながら、浮気相手の女から慰謝料をとるということも叶いません。
しかし、パートナーに不倫をされて、だまっているようなニュージーランド女性はあまりいません。
強い意志で離婚を宣言することになります。
離婚もニュージーランドでは非常に多いです。日本女性のように経済的理由で我慢する必要がないからです。離婚女性だけでなく、シングルマザーや貧困者には、手厚い国の保護があります。
ニュージーランドはかなりの福祉国家なので、離婚したからといって路頭に迷うことはありません。財産もきっちり折半です。シングルマザーに至っては、あれよあれよとたくさんの手当てが国から降りることになります。安月給の旦那さんをもつよりはシングルマザーになったほうが生活が楽だと思い、実行する人も少なくないと言われています。
ニュージーランドでの結婚生活は例外もありますが、奥さんが一番家で権力があり、だんなさんは一生懸命働き、子育てを手伝い、家事もするというのが一般的です。男性にとってはかなり過酷な結婚生活と言えるかもしれません。
ニュージーランドの鳥キウイバードのオスは卵をあたためエサを取りに行く、イクメンです。ニュージーランドの旦那さんも家庭でよく働くのでキウイハズバンドと呼ばれています。
ニュージーランドの女性は、お母さんでいるよりも女性でいることを好む人が多いです。結婚しても妻はいつまでもセクシーで美しい恋人でいてほしいと考えている男性にはぴったりです。日本人男性は子供が生まれると奥さんに優先してもらえませんが、その点、ニュージーランド女性は子供の世話はベイビーシッターに任せて、夫とデートを楽しむのが当たり前というメンタルの人が多いからです。
国が変わると結婚の形態も随分と違いますね。