中年期特有の心理状態『ミッドライフクライシス』とは?


ミッドライフクライシスとは?

ミッドライフクライシスとはカナダの精神分析学者エリオット・ジャックによって名付けられた、中年期の男女に多い心理的葛藤のことを指します。日本語では「中年の危機」と訳されます。

自分の私生活などが順調に進んでいると思っている中、『このままで自分は大丈夫なのだろうか』『この人生で悔いのない生涯を送れるだろうか』と悩むことがあります。このように人生に迷いを感じたりこれまで価値があるものと感じていたものを急に無価値に感じ始めたら、ミッドライフクライシスを疑ってみてもいいかもしれません。


男女によってミッドライフクライシスの状態は異なる

同じ中年期に発生する心理状態であるミッドライフクライシス(中年の危機)ですが、男女によってその状態は大きく異なります。

男性の場合には男としての『プライド』や『権威』を持ち続けたいという欲求から急に体を鍛え始めたり、女性と不倫をしたりと男性性を確立する行為に走りがちです。特に既婚者の男性は家庭や家族生活の束縛から解放され独身男性のように人生の自由を謳歌したいという衝動にかられるようになり女性遊びに繋がりやすくなります。このように男性がミッドライフクライシスに陥ると、性的な行為に走ることが多いと言われています。

一方、女性のミッドライフクライシスの状態は様々です。キャリアを選択することによって結婚や出産などの『家庭』を重視しなかった女性は家庭を重視しなかった自分に疑問を持ちます。また同じように家庭を重視した女性はキャリア選択のような『仕事』を重視しなかった自分に疑問を持ち始めます。さらに女性は40代が近づくことによって『子供を持つラストチャンス』にも直面することになります。子供を持つかどうか、また既に持っている場合にはもう一人産むか産まないかなどキャリアと家計の間で板挟みの選択に悩まされます。


まとめ

このように男女のミッドライフクライシスでは男性は本能に従うように行動し、女性はあらゆる方面で自分と向き合うといった同じ中年期の心理状態でも男女で違いがあります。

しかしながらミッドライフクライシスの効果はマイナス面だけではなく男性であれば運動や髪型を変えて自分の魅力に自信を取り戻す、女性であれば新しい道を始めるきっかけ作りになるといったプラスの効果もあります。中年期に再度自分の肯定をすることによって人生の折り返しをうまく乗り越えていければ、今後への明るい兆しが見えることになります。