アメリカのすぐ隣の国でありながら、意外と日本人が行く人が少ない国であるメキシコ。中米一の国であり、北米の一国でもあるメキシコの男性の結婚事情はやっぱりラテン気質。日本人から見ればかなり独特です。
若い年齢で結婚する人が少なくありません。というのも、メキシコでは、お酒が飲める年齢、そして、結婚できる年齢というのも満18歳。(とはいっても、これは正直どうにでもなるといえます。というのも、メキシコは賄賂の国と言われていて、ある程度のお金を払えば、この年齢以外でも婚礼ができたりします)。
18歳以下で子供がいる女性も少なくありません。オアハカ地方などでは、避妊の知識がないため、10歳くらいで母になる人もいます。法律的には結婚できなくても、民族によっては、結婚の儀式だけを執り行う民族もいます。
メキシコだけでなく、アメリカにも多く見られますが、ラテン国家に共通して言えるのは、ウニオンリブレ(union libre)、つまりは、フリーリレーションといった意味の「事実婚」をする人が圧倒的に多いです。
そもそも、メキシコ人とはカトリックが多いので、家族全体が家族全体を助けるという気持ちが大きいというか、それをモットーとしているため、シングルマザーであっても、おばあちゃんにあたる人が孫を養ったり、面倒を見たりする傾向があり、シングルマザーも、安心して子供を産むことができる環境にあります。
それでいて、男性側も養育費さえきちんと払っていれば好きな時に子供に会えますし、法律婚はしないまま母親と子供と一緒に住み、家族のように暮らしている男性もいますが、たいていはそのうち問題が出て来るので、結局、結婚する人が多いです。
どんな状況にあっても結婚はしないという人もいます。未婚のまま子供を産むと、大体、子供は母親側につきますが、母親側にある程度の収入がある場合や父親側に問題があって一緒にならない場合は、あくまでも結婚はしないまま、子供の名字に父親のラストネームと母親のラストネームの両方を名乗らせることで、子供の親が誰であるかを表します。そして、子供はたまに父親(もしくは母親)に会うというスタイルを取っています。