【世界の結婚事情】離婚に4年?!中絶禁止!?でもシングルマザーには手厚いアイルランドの結婚事情

アイルランドは今でも国民のほとんどがカトリック教徒です。そのため、結婚、離婚、妊娠、中絶に対する考え方はかなり保守的です。とはいえ、先進国でもあるアイルランド。いつまでも保守的では、人々のニーズに合いません。

アイルランドでは90年代からは徐々に法律が変わりました。まずは「離婚」。1995年までアイルランドでは離婚が禁止でした。そう!たった20年前までこの国では離婚できなかったのです。では、正式に離婚できるようになった今、離婚は簡単になったかと言うと、実はそうでもありません。離婚までに4年もかかるのです。離婚用紙に名前を書いて判を押して提出すれば離婚成立!の日本とは大違いです。まず別居を4年し、その間に裁判もありその度にお金も取られます。結局、現在でもなかなか一筋縄では離婚はできないのです。だからなのか、「事実婚」がとても多いのです。離婚前提で結婚を考えるのも変ですが。。。

籍を入れても入れなくても、アイルランドでは社会的なイメージや保障は変わりません。夫婦じゃなくても、パートナーという形を取れば家だって一緒に買えます。子供手当ももらえます。家族として、充分に生活できるのです。だから、わざわざ結婚しなくてもいい、と考える人が多いのが理由かもしれません。

もう1つ事実婚が多いのには、中絶禁止があげられます。色々変化をしているアイルランドですが、なぜか中絶だけは未だに禁止です。母体が危ない状態になったとしてもです。そのため、時々妊娠中の女性が亡くなるケースがあります。その度に大きなニュースとなり中絶が討論されますが、結局変わらず今に至ります。中絶ができないので、この国では10代の妊娠出産がとても多いのです。中にはイギリスに渡って中絶する人もいますが、産む人も多くいます。アクシデントで妊娠した場合、きちんと籍を入れて結婚するという人達は少なく、そのまま結婚という形をとらずに生活していくパターンが多いです。若くして子供を持つと、子育てと生活が大変なので、結婚が後回しになるのが理由かなと感じています。

同じような理由で、未婚の母、シングルマザーも多いです。10代で子供ができてしまった場合、大抵はカップルとしてうまくいく事は稀で、ほとんどが女性一人で子供を育てる事になります。それでも、アイルランド社会保障がとてもいいので、シングルマザーでも充分やってけます。

最後に、最近変わった法律の中に、「同性婚」があります。保守的なアイルランドにおいて、世界的に大ニュースになりました。2015年、国民投票で、同姓婚が合法化されたのです。今まで肩身の狭い思いをしてきたゲイの人達にとっては、堂々とカミングアウトして生きていける、そして社会的にも認められる時がきたのです。これで、同姓同士で結婚して子供を持つ事もできるのです。今後、お父さんとお父さん同士、お母さんとお母さん同士という親を持つ子供が出てくるのです。ちょっと不思議な感じではありますが。

アイルランドは保守的な側面をもちながらも、現在では「離婚」「事実婚」「シングルマザー」「同性婚」と、実にバラエティー豊かな結婚の形があります。